Kayatsuri Blog

18/08/2007

ポンセのサラバンド

Filed under: 音楽・ギター — 蚊帳吊りウサギ @ 05:14 pm

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引き続きポンセのイ短調組曲から、サラバンドを練習しています。ちょっと長い出張が入ってしまい、3週間もギターに触れなかったことなどもあり、いつもに輪をかけたスローペースとなっています。それにしても、このサラバンドは美しい。心が洗われるなんていうのは、まったくもって、月並みな表現ですが、この曲を弾いていると、それこそ世知辛い世間の垢で真っ黒になった私の心も、強力洗濯機でジャブジャブ洗われているような気持ちになります。

ところで、重箱の隅をつつくような話ですが、この曲にはいくつか難所があります。なかでも、その筆頭はここでしょう(譜例)。3小節前のC♯から、D、E、F♯、G♯、A、B、C♯とクレッシェンドしながらスケールを上ってきたバスがちょうど1オクターブ上りきって到達したクライマックスです。ゴンザレス編のトランスアトランティック版では、このC♯(赤丸)を1で押さえるようになっていますが、これではどうがんばっても途中で音が切れてしまいます。これが、私には、どうにも気持ちが悪くて我慢できません。ゴンザレスが、なぜこんな大事な音を保持できないような指をつけたのかというと、おそらく、直後にスラーで弾かれる内声のB、A、Bを弾きやすくして、たっぷり鳴らすためでしょう。なんと言っても、この曲一番のサビの部分ですから、バスが切れようが何があろうが、鳴らないことには、話にならない。

うーん、でもやっぱり、C♯が切れるのは我慢できそうにありません。というわけで、赤で書いたように運指を変更してみました。このようにC♯を2で押さえてやれば、問題は解決です。直前の4の指がガイドフィンガーになっています。ところがどっこい、これだと、1、2、4を押さえたまま、3のプルオフ、ハマーオンで三連譜を弾かねばなりません。ちょっと大げさですが、3指の独立性の限界に挑戦する運指です。そのうえ、三連譜のあとは、間髪をいれずに次のポジションに移動してフレーズを滑らかにつなげなければなりません。これを、難所と言わずしてなんと言おう?

そんなわけで、ここ一週間ほど、毎日、壊れたレコードプレーヤーのようにここばかり練習しています。こういう個所が出てくると、変にムキになるのが私の性分なんですね。

01/08/2007

日本の創薬ベンチャーを考える

Filed under: がん・創薬 — 蚊帳吊りウサギ @ 10:44 pm

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うーん、ウサギも何を考えたか、いきなり重いです。とはいえ、日本にも大学発の創薬ベンチャーがニョキニョキと、梅雨時のキノコのように乱立するようになりました。ただ、残念ながらビジネスとして成立しそうなものは、皆無に等しいのではないでしょうか。ひところに言われたほど、抗体医薬の開発も容易くはなく、結局は古典的な小分子の開発に回帰せざるを得ないというのが現実です。

ユニークなターゲットを見つけた。ターゲットバリデーションもすんだ。なけなしの予算をつぎ込んで小規模のスクリーニングを行い、いくつかのヒット化合物も見つけた。さあ、これで薬ができるぞ、と思っているベンチャーがほとんどだったのではないでしょうか。ところが、どっこい。プライマリー・ヒットからリード、臨床候補までの道は遠いのです。創薬には、ケミストリーが必須であり、ケミストリーというのはとんでもない金食い虫だということが、ベンチャー創立の段階でなぜ理解されていなかったのか、まったく首をひねりたくなります。小さなバイオテクにとって、自前で設備投資をしてケミストリーを行うのは、まったく資金的に問題外ですから、当然CROを頼ることになります。H2LのできるCROなんて日本にはありません。円安のおり、海外でH2L、4FTE・1年、LOで6FTE・1.5年を行えば、安く見積もったって5億円くらいはかかるでしょう。成功率が7割としても、失敗率は3割。これに首を縦に振るベンチャー・キャピタルが日本にはあるでしょうか。

日本の大学発のターゲットには、ユニークで魅力的なものが少なくありません。これを何とかモノにしたかったら、資金はリスク・テイキングのカルチャーのある海外から取ってくるしかないでしょうね。研究拠点も海外にして・・・・。そうすると、人が日本から出て行ってしまいます。これを、頭脳流出というのでしょう。そういえば、ギタリストでも海外留学から帰ってこない例がけっこうありますね。でも、そういう人は、どうも女性に多いように思います。男というのは、一見勇気のあるようで、ほんとは基本的に小心者なんでしょうね。

相変わらずの、支離滅裂、失礼。

写真は、最近買った新車です。(うそ)

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